藤井聡太四段は天才児
2017年6月、ひとりの若者棋士が偉業を達成しました!
破竹の公式戦29連勝です!!
しかもこの記録を乗り換えた本人は若干14歳の天才棋士と呼ばれる少年でした。
藤井聡太四段、2002年に生まれたこの少年は幼少期から将棋の天才と言われ才覚を現していました。
藤井聡太四段が5歳だったころ祖父母の影響を受け将棋を始め、将棋教室に通い始めたそうです。
幼稚園児だったにも関わらず将棋教室のなかでは圧倒的に強く、町の大会では藤井少年と戦うと負けるに決まっていると多くの人が藤井少年の出場する大会を避けるようになり、天才少年の噂が広まり始めました。
7歳の時点で詰将棋はプロ顔負けの実力で、この頃から小学生大会で優勝したり、日本将棋連盟のプロ育成機関である新進棋士奨励会に入会します。
この時、藤井四段は段級位の最低ラインである6級からスタートしました。
11歳10ヶ月の時、藤井四段はついに初段を獲得したのです。
当然ながらこの記録は史上最年少での初段昇段となり多くの将棋ファンの注目を集めます。
負けたくないが強さになる
2010年、藤井棋士の性格をよく現している出来事が起こります。
藤井が憧れていると公言していたプロ棋士の谷川浩司棋士と対局の機会が訪れました。
さすがに対局では谷川棋士が優勢になり、谷川棋士は目の前の幼い少年を前に引き分けを提案します。
するとそれを聞いた藤井少年は大号泣してしまいます。
将棋盤の前から一歩も動かず泣き続ける藤井少年を関係者がなだめてもだめで、最後には母親がやってきて藤井少年はその場をやっと離れたそうです。
このことは後の藤井棋士の大活躍を予感させる負けず嫌いの一面を象徴していた出来事だとされています。
14歳2ヶ月で史上最年少プロ棋士に
2015年5月、藤井棋士は史上最年少で三段を獲得し、プロまであと一段というところまできます。
対局スケジュールの都合で半年間足止めを受けたものの、2016年9月3日に開催されたリーグ戦最終戦の時点で13勝5敗という1位の成績で四段に昇段する資格を得ました。
そして翌月の10月、14歳2か月で正式に四段に昇段し、史上最年少プロ棋士となったのです。
これまでの長い将棋の歴史で中学生でプロ棋士になったのは加藤一二三棋士、谷川浩司棋士、羽生善治棋士、渡辺明棋士といまでも活躍を続ける蒼々たるメンバーだけです。
そこに史上最年少という記録更新をして新たに名前を連ねた藤井棋士はその後も淡々と好成績を収め続けます。
プロ棋士になった藤井棋士はプロ公式戦で運命的とも言える対局を経験します。
相手は日本将棋界の重鎮で藤井棋士が記録を更新するまで最年少プロ棋士の記録を62年間持っていた ひふみんの愛称で人気の加藤一二三九段でした。
年齢差62歳6ヶ月という過去最高の年齢差による対決です。
さらに藤井棋士は110手で加藤九段に勝利、華々しいプロデビューで大きな話題を呼びます。
そしてこのプロデビュー戦の勝利から誰も予想していなかった偉業が始まります。
2016年12月24日のデビュー戦以降、藤井棋士は2016年度の公式戦を10戦10勝し、デビュー後10連勝という記録を67年振りに塗り替えます。
迎えた2017年度の公式戦でも連勝を続け、それまで30年間破られることがなかった28連勝の記録と並びます。
この時には偉業達成を目前とし、あらゆるメディアで特集されるほど世間から注目されていました。
2017年6月26日、藤井棋士は29連勝の記録更新をかけて増田康宏四段と対決し、見事に勝利します。これまでのなかなか破られることがなかった記録を打ち破ったことと、それを成し遂げたのが若干14歳の少年だったことで世間を驚かせます。
藤井は幼い頃から羽生善治棋士に憧れていたと公言していますが、プロになってからは「憧れを越える存在にならなければいけない」と決め、憧れの棋士はもういないと公言しています。
若干14歳の少年だった藤井棋士はひとりのプロ棋士の顔つきになっていました。
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