思春期にトラブルを起こしてしまう子どもの原因は脳の発達段階に関係

人間は哺乳類の中で比較すると、未熟な状態で生まれてきます。

動物たちが生まれてすぐ立ち上がることが出来るのに対し、人間は立ち上がることが出来ません。

しかし、人間は生まれてすぐから自我を持ち、未熟な身体的成長に合わせ、同時に精神的成長も始まります。

そして大人になる一歩手前、10歳から18歳の間に精神的成長段階は思春期に入ります。

この思春には色気づくという意味がありますが、何故この時期に訪れるのでしょうか。

思春期特有の成長過程

医学的に思春期とは第二次性徴期のことを指します。

この頃には、ただ身体が大きくなるだけの成長だけではなく、それぞれの性別に特化した身体的成長が始まります。

男の子は筋肉質で男性らしい身体に、女の子は丸みをおびた女性らしい身体に変化していきます。

今までとは違った身体の変化に、言葉には表すことができない違和感・不安感が心の中に芽生えるでしょう。

加えて、第二次性徴期では性ホルモンの分泌も活性化され、今までのホルモンバランスに変化が起きることで、より一層精神的に不安定になってしまうことが多くなります。

このため、この思春期の子どもたちには、同時に反抗期を経験する人が多いのでしょう。

自分自身の身体の変化、性ホルモンによる異性への興味、学校教育による社会性の学び、多感な時期と言われるのも納得してしまう程、内面・周囲の変化は目まぐるしいものに感じるのでしょう。

この時、脳の中でも特に発達する部位があります。

上側頭部は社会性を司る領域ですが、グループ行動などが増えるのは上側頭部が発達するためです。

また、眼窩前頭皮質は思いやりや共感を司る領域ですが、相手の立場になって考える力を得るため思考が複雑化していきます。

これもまた、思春期の精神面に大きく影響する要因のひとつでしょう。

前頭葉の発達に起こること

前頭葉が発達することにより、自我や行動のコントロールを行うことが出来るようになり、物事の良し悪しを判断して行動出来るようになります。

しかし、思春期では前頭葉の発達を大きく上回り活発に活動する部位があります。

線条体は脳の内部にあり、ドーパミンという神経伝達物質が発する信号の重要な通り道です。ドーパミンが分泌されることにより、外部からの報酬によるモチベーションが高まります。

子どもがご褒美をねだって勉強や運動を頑張るのはこのためです。

しばしば、思春期の子どもたちがカンニングや万引きなどのトラブルを引き起こしてしまうのは、この脳の発達が影響しているとの指摘があります。

前頭葉の発達よりも線条体の動きが活発になるため、報酬をもらえる喜びが脳から発せられるブレーキを上回ってしまうのです。

ですが、前頭葉や発達しているため、悪いことをしてしまった罪悪感や見つかっては相手が嫌な思いをするといった思考力も得られているでしょう。

これもまた精神的に不安定になってしまう一因であると考えられています。

大人も皆、同じ発達段階を経過しているにも関わらず、何故か思春期の子どもを上手く理解できずに悩み苦しむ人が多いようです。

こういった相談は、直接医師や保健センターなどに相談される他に、インターネットでも度々見かけることがあります。

25歳を過ぎると前頭葉の発達がほぼ完了し、行動に対するブレーキをかけることができます。そしてその経験を多く積むことで、当たり前に出来ることであると思い込んでしまっているといえます。

思春期の子供の接し方

私はこの方法を実践して一方通行だった関係が改善されたので参考にしてみて下さい。

思春期の脳はとても敏感で、特にネガティブな感情を読み取るのが早い。

一瞬でこちらの感情を見抜きます。

注意したい事を伝える時、自分がどんな顔をしているかを考えてみて下さい。

声は明るくても顔にいら立ちが表れているともうNGです。

子供の前ではネガティブな表情をしないで話しかけることです。

怒った顔はなおさらNG!

キレたり反抗するのは脳の成長過程なのだからと思うとできます。

家の息子も「うるさい」で話を終わらせようとするので衝突してばかりいました。

そこで、声のトーンと顔の表情を明るくする事に意識して接すると、イライラしなくなり、ストレスホルモンが減り楽になります。

何より子供の態度がかわるので是非、ためしてみてください。

最後に

学校教育の中で、思春期の身体的変化や精神的変化に関して学ぶことはありますが、脳の発達・本能的な面で学ぶことは少ないでしょう。

しかし理解することが難しくて、少しでも原因を知ることで、子どもたちが何故悩んでいるのか、どのように悩んでいるのかに気づき寄り添うことができるのではないかと考えます。