ひふみん、藤井四段で人気の将棋は古代インドのボードゲームが始まり?

ひふみん(加藤一二三名人)や美人棋士、藤井聡太四段(2017年7月時点)の活躍が世間の注目を集め人気が出てきている将棋ですが、その歴史とは?調べてみるとやはり将棋の世界は奥深く、知れば知るほどその魅力にとりつかれてしまうこと間違いなしです。

将棋の歴史を詳しく解説

将棋のルーツは諸説あり明確な答えはないとされています。

ひとつの説としては古代インド時代の「チャトランガ」というボードゲームが起源とされ、その歴史は紀元前にまで遡ります。

元々、チャトランガはサンスクリット語で「4つの場所」を意味していて4人で遊ぶものでしたが、徐々にルールが変わり最終的にふたりで遊ぶようになります。

このチャトランガは8×8マスの64マスの盤面上で歩兵、戦車、馬、象そして王の5つを使ってサイコロを用いて遊ぶゲームでした。

サイコロの出た目の分だけ歩兵や戦車などを使いながら相手の王を追いつめていく遊びだったと考えられていますが、古代インド時代には明確にどのようになれば勝ちで、どうなると負けになるかは記録が残っていません。

チャトランガは6世紀頃から頻繁に起きていた戦争や諸外国との貿易の流れに乗ってヨーロッパに伝わります。

その後、チャトランガはロシアやペルシャを通って少しずつ形を変え、8世紀頃に現代の「チェス」の基礎ができます

この時点ではサイコロの出た目による「運」とは関係がないゲームになっていました。

ヨーロッパを中心にチェスは流行し、15世紀頃に現代でも使われるルールができたとされています。

チェスが生まれた8世紀頃、同じく中国でも同様のボードゲーム「象棋(シャンチー)」が誕生していました。

この頃、日本からは「遣唐使(けんとうし)*」が派遣されており、そのうちのひとりである吉備真備(きびのまさび*)が興味半分で日本に持ち帰ったことが確認されています。

将棋はこの「象棋」から派生したと考える説もあれば、「チェス」が変化したものと考える説もあり確実な起源は謎のままです。

日本将棋連盟の見解では「チャトランガ」が将棋の起源であると考えることが有力としていますが、将棋連盟も将棋の由来については「チェス」なのか「象棋」なのか、さらに他にも可能性があるのか諸説あるため明言していません。

後の将棋となる海外から伝わったボードゲームは日本国内で形やルールを変えて進化していきます。

特に平安時代(1185年頃)には8×8マスや9×9マスなど独自の進化を遂げます。

さらに13×13マスの平安大将棋なども生まれ、現代にも続く大将棋や中将棋の起源となっています。

そしてこの頃から一般人にも将棋というものが伝わり始めます。

江戸時代(1603年頃)からは徳川幕府によって将棋と囲碁は娯楽のひとつとしてだけではなく、特別な扱いを受けるようになり、年に一度、将軍の前で対局をおこなうなど御前試合とも言える「御城将棋」が始まります。

この頃の将棋の名人は幕府からの褒美で生計を立てられるほど優遇され、このような恵まれた生活は後の明治維新まで続きます。

こうした徳川幕府からの厚い優遇でより一層に将棋という文化が市民にも定着していきます。

明治維新後、将棋の名人達は徳川幕府の援助を得られなくなり、それぞれが将棋で生計を立てる生活に苦労し始めます。

そこで名人達は団結し、新聞社などと協力して連盟を立ち上げます。

その後、東京や大阪などの全国から棋士が集まり、1927年についに「日本将棋連盟」を設立します。

現代でも親しまれている将棋ですが、いまだに明確になっていない将棋の起源や、徳川幕府による手厚い保護、生活に困った棋士達の結束など紆余曲折、様々な歴史を経ていまの状態になります。

現在では新聞社を中心に多くのスポンサーの支援を受けタイトル戦も増えてきています。

また羽生善治棋士や渡辺明棋士などの活躍に続けと将棋界のスターも続々登場し、人気は益々続いていきますね。

7大タイトル戦の詳しくは↓

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日本将棋連盟↓

https://www.shogi.or.jp/

*遣唐使(けんとうし)とはgoo国語辞典↓

https://dictionary.goo.ne.jp/jn/70544/meaning/m0u/

*吉備真備(きびのまさび)とは、日本の奈良時代の学者・公卿。